2018年3月4日日曜日

南極の研究者たちは伝統でSFホラー映画『遊星からの物体X』を見る


年に一度のお楽しみです。

日本人なら、南極と聞いて思い出す映画はタロとジロの物語かもしれません。ですがアメリカン人は違います。『遊星からの物体X』なんです。

南極基地とはちょっと違う、南極点望遠鏡。ここは氷の山の上に孤立した状態で、働く人たちの娯楽はそんなに多くはありません。そこで見るのはSFホラー映画の『遊星からの物体X』。これは、いつなんどき謎のエイリアン病原菌に感染して、基地内が地獄と化すかもわからないわけで…その教訓も兼ねているとかいないとか?

しかも彼らが見るのは、ジョン・W・キャンベル原作で1951年に映画化された『遊星よりの物体X』、そして1982年にジョン・カーペンター監督がが同名でリメイクした『遊星よりの物体X』。さらには2011年に前日譚として作られた『遊星からの物体X ファーストコンタクト』の3本。

年に一度、これらをブっ通しで楽しむのがここの伝統行事なのです。

南極点望遠鏡での毎年の伝統は、夏の調査員が帰国した直後に、越冬調査員が『遊星からの物体X』を見ることです。いつもトレーニング室で上映されるのです

彼らは観測所での人数が減り、何カ月も雪山に閉じ込められた状態になります。つまり映画とほぼ同じシチュエーションに陥るワケで、恐怖がより一層リアルなものになるんですよね。

作品のファンには最高の鑑賞会ですよね。羨ましい限りですが、鑑賞後にもし眼が光を反射しない人がいたら……要注意ですぞ?



Image: Twitter
Source: Twitter

James Whitbrook - Gizmodo io9[原文
岡本玄介



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