2018年3月31日土曜日

[ITmedia ビジネスオンライン] RIZAPが「野菜」にコミットした本当の狙い

 RIZAPは3月29日、オフィス向け野菜宅配サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を展開するKOMPEITO(コンペイトウ、東京都渋谷区)と共同でサービスを販売すると発表した。2018年4月から試験的に開始する。

 OFFICE DE YASAIは野菜や果物を毎週オフィスに届けるサービス。商品は専用の冷蔵庫で保存する。購入した社員がその場で料金を支払う。14年からサービスを開始し、現在は都内を中心に700社以上で導入されている。

 RIZAPは17年から「法人向けRIZAP健康セミナー」を実施している。これまで約200社以上、約1万人にサービスを提供してきた。

photo 「OFFICE DE YASAI」のパワーサラダ
photo 「OFFICE DE YASAI」利用イメージ

 今後、両社の営業担当者がOFFICE DE YASAIと健康セミナーをセットで販売する。セットプランは32万円(税抜、以下同)と88万円の2種類ある。今回の提携の狙いについてRIZAPの広報担当者は「両社の顧客は『健康経営』を志向している点で共通している。相互送客をするためだ」と説明する

photo RIZAP法人向け健康セミナーの様子

法人向け健康セミナーに注力するRIZAP

 RIZAPは衣料専門店のジーンズメイトや補正下着販売のマルコを買収するなど、積極的に事業の多角化を進めている。近年は買収に関するニュースが目立つが、実は主力であるパーソナルジムを生かした新規事業にも取り組んでいる。それが法人向けの健康セミナーだ。今回発表したKOMPEITOとの協業は健康セミナーを強化する狙いがある。

 ここで健康セミナーの概要について解説しよう。講師はパーソナルジム出身のトレーナーが務める。セミナーには2種類ある。講義だけのセミナーと講義とトレーニング体験がセットになったセミナーだ。提供するメニューは企業の要望によって変えている。広報担当者はこれまで手掛けたメニューとして「BMI(Body Mass Index、肥満度を示す指数)を下げる」「肩こりを解消する」「女性社員の美脚効果を高める」などを挙げる。パーソナルジム事業で培ったノウハウを生かし、要望に応じた食事やトレーニングのアドバイスを行う。

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