2018年4月29日日曜日

米Amazon、プライムの年会費を値上げ。無料配達と映像コンテンツのコスト増が原因か



それでもついていくよ、Amazonプライムさん...

無料配達を始め、様々な特典をどんどんと追加しているAmazonプライム。サービス範囲が拡大する中でも、アメリカでは年99ドルという年会費は4年間変わってきていませんでした。昨年、月額契約をしているプライム会員は月額が上がると発表され話題になりましたが、先日行われた収支報告では年会費も99ドルから119ドルへと上がると発表されました。

ジェフ・ベゾス氏が発表したところによると、Amazonプライム会員は世界規模で1億人を突破したとのこと。Varietyはアメリカのプライム会員数6000万人のうち70%が年契約をしているという統計を引いて、今回の20%の年会費増額によってAmazonは1年で8億ドルの収益が追加されることになると試算しています。

収支報告において、最高財務責任者であるBrian Olsavsky氏は、現在のプライム・サービスは2014年のサービスとまったく異なるものになった、と理由を説明しています。今では1億品以上のアイテムに対して、プライム会員を対象に無料の2日配達が提供されていますが、2014年時点ではこれは2000万品でした。

プライム会員が増える一方で、非プライム会員によるAmazonでの購入頻度は下がっているようです。 2015年3月の段階では一年に14.2回だった利用頻度は現時点で13.2回に落ちている、とVarietyは報じています。つまり無料配達の量が圧倒的に増え、コストが膨らんでいることが想像されます

またプライム・サービスについてくる映像コンテンツの制作にも多額のコストがかかっています。JPモルガンの試算によると、昨年は45億ドルが映像コンテンツに費やされ、2018年はこの数字は50億ドルにまで上るだろうとのこと。映像コンテンツ事業はますます充実していきそうです。

変更は6月16日から施行されるとのこと。増加率は2割ほどと大きいですが、多くのプライム会員にとってすでに生活の一部となっているAmazon。これによって会員数が減ることは無いだろう、とメディアは論じています。
Bryan Menegus - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)



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