2018年3月6日火曜日

[ITmedia ビジネスオンライン] 小学館、「コロコロ」3月号を販売中止に 「書店の混乱避ける」

 小学館は3月6日、月刊誌「コロコロコミック」3月号の販売を中止すると発表した。同誌を巡っては、読み切り作品「やりすぎ!!! イタズラくん」においてチンギス・ハーンに関する不適切な表現があったとして、モンゴル大使館が2月末に抗議。小学館が謝罪する事態となっていた。

 小学館は今後、書店から同誌の返品を募る。返品を希望する読者に対しては、定価相当の返金も行う。返金方法などの詳細は未定で、決まり次第公式Webサイトで告知する。

photo 月刊誌「コロコロコミック」3月号(=小学館の公式Webサイトより)

 当該作品では、チンギス・ハーンの頭部に性的な落書きをする描写があり、2月15日の発売当初から小学館に抗議が殺到。大相撲で活躍した元横綱・朝青龍関もTwitterで不快感をあらわにしていた。

 事態を踏まえ、紀伊國屋書店、未来屋書店、くまざわ書店など大手書店チェーンは2月末から同誌の販売を中止していた。

書店の混乱避ける

 小学館は当初は販売を継続する方針を示していたが「チンギス・ハーンを敬愛する方々を不快な気持ちにさせてしまったことから、書店の混乱を避けるために販売中止を決めた」(広報担当者、以下同)と説明する。

 読み切り作品の作者・吉野あすみ氏は「別冊コロコロコミック」で同名作品の連載を行っているが、「現時点では、打ち切りの予定はない」としている。

 小学館は「こうした事態を引き起こした原因は、当社の知見不足やチェック体制の不備だ」とし、「深くおわび申し上げます」と謝罪している。

photo 小学館による発表

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