2018年2月22日木曜日

[ITmedia LifeStyle] リコー、最高級機「PENTAX K-1 Mark II」発表 「K-1」から5万円で“アップグレード”対応も

 リコーイメージングは2月22日、フルサイズデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-1 Mark II」を発表した。価格はオープンで、同社直販サイトでは25万3800円(税込、以下同様)。4月下旬に販売を開始する。また、前機種となる「PENTAX K-1」のメイン基板を交換することで「K-1 Mark II」同等の機能にアップグレードするサービスも実施する。受付期間は5月21日〜9月30日までで、価格は5万4000円。

フルサイズデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-1 Mark II」

 「基板交換でK-1がK-1 Mark IIになる」とあるように、ボディーのデザインやサイズ、重量はK-1から変化がない。

「K-1 Mark II」と「K-1」を並べてみた

 イメージセンサーはK-1と同じく有効画素数約3640万画素だが、自社開発のアクセラレーターユニットを新たに搭載したことでノイズの低減や、解像感、高感度でも色再現性がK-1に比べ向上したという。最高ISO感度も81万9200と、K-1の20万4800から上がった。

 イメージセンサーを1画素ずつ動かしながら4枚を連続撮影することで高精細な画像を得られる「リアル・レゾリューション・システム」では、新たに「手ブレ補正モード」を搭載した。従来のリアル・レゾリューション・システムがイメージセンサーを動かすことで画像を合成していたのに対し、手持ち撮影によるセンサー揺れを利用して4枚の写真を撮影。それらを解析することで高精細な画像を生み出すという。手ブレ補正モードを搭載したことで、機能名も「リアル・レゾリューション・システムII」と新たにした。

 一方で、連写速度はフルサイズ撮影時では同じく約4.4コマ/秒であるのに対し、APS-Cサイズ撮影時では約6.4コマ/秒とK-1の約6.5コマ/秒から微減。バッテリー満充電時からの撮影枚数も約670枚と、K-1の約760枚よりバッテリーの持ちが悪くなっていることが分かる。

 以下の紹介はK-1と同じスペック。画像処理エンジンは「PRIME IV」。ボディー内手ブレ補正機能「SR II」による5軸5段の手ブレ補正や、撮影時にイメージセンサーユニットを微小振動させることで光学ローパスフィルター相当のモアレ軽減効果を得られる「ローパスセレクター」機能を搭載。33点測距のAFシステム「SAFOX 12」を採用する。シャッター速度は1/8000秒〜30秒までで、最低ISO感度は100。動画撮影はフルHD60fpsに対応する。防塵(じん)防滴構造で、−10℃までの耐寒動作も保証する。本体サイズは約136.5(幅)×110(高さ)×85.5(奥行き)mmで、バッテリーとSDメモリーカードを含む重量は約1010g。

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