2018年2月22日木曜日

[みんなのケータイ]よりよい音声録音のためにiPhoneで外付けマイクを使ってみよう


 筆者は記者・ライターという仕事柄、iPhoneで音声を録音する機会が多い。発表会のプレゼンテーションや囲み、インタビュー、展示会などなど、いろいろな場面で話者の声をメモとして録音し、あとで記事執筆の参考にしている。

 かつては単体のボイスレコーダー機を使っていたが、iPhoneにボイスレコーダーアプリが標準搭載されてからは、ずっとiPhoneを使っている。単体のボイスレコーダー機に比べると、iPhoneは充電やストレージ整理を忘れることはないし、録った音声はiTunes同期やAirDropでパソコン(Mac)に転送できるなど管理も簡単だ。

iQ7。先端部が2軸で回転し、マイクを向ける方向を選べるので、動画撮影にも使える。ステレオマイクでもある(実際にはたぶん4個くらいマイクを積んでる)

 最初はiPhone内蔵マイクを使っていたが、ここ数年は、外付けのマイクをいろいろと試したりしている。最新のiPhoneにはイヤホンマイク端子がないが、その一方で高品質なLightningデジタル接続マイク製品も登場していて、使えるマイクの選択肢も品質もそこそこ充実している。

 筆者がもっともよく使っているのは、ZOOMの「iQ7」という製品だ。音質自体もそこそこ良いのだが、指向性が90度か120度(専用アプリ使用時は自由角度)から選択できるので、話者の位置に応じて調整できるのが便利だ。あとは副次的な効果だが、これを装着するとiPhoneが断然ボイスレコーダーっぽく見えるので、取材で話者に向けたときに格好が付きやすい。

 iQ7はLightning接続なので、iPhone本体に挿すだけで利用でき、充電なども不要だ。マイクの向きをカメラ側に向けたりもできるので、ビデオ録画時の音声収録にも活用可能だ(あまり使ってないけど)。

AmiVoice Front WT01。Amazonで3万5640円と、このなかではダントツに高い。音質が良いわけではないが、ノイズに強かったりBluetoothだったりと使い勝手は良い

 最近はアドバンスト・メディアの「AmiVoice Front WT01」という製品も使っている。「AmiVoice」は音声認識ソリューションのシリーズ名で、WT01は音声認識のために設計された特殊なBluetoothマイクとなっている。業務用途を想定する製品だけあってやや高価だが、2アレイマイク方式により、騒音下でも本体前方の声だけを拾えるのが特長だ。

 また、WT01はBluetoothなので、iPhone/iPadから離れたところで集音できるのもポイントだ。同時にiPhone/iPadでメモを取ったりするときは、打鍵音やタップ音が届かない位置で集音できるし、囲み取材や展示会取材で話者にマイクを向けやすい。もちろん本来の用途である音声認識ソリューションと組み合わせても良い。

MPM-1000Uは本体もデカいがマイクスタンド必須なので持ち運びには不向き。しかし実はこのなかでは最安級

 このほかにもiPhoneでは純正の「USBカメラアダプタ」を使うことで、一部の汎用のUSBオーディオ製品を使うことも可能だ。これを利用すると、やや本格的なマイクも利用できる。たとえば筆者が持っているMarantzの「MPM-1000U」は、外部電源などを接続しないでも利用できた(USB認識が若干不安定だったが)。

 ここまでやれば、かなり高音質に集音できるが、空調などの環境音の影響が大きくなるレベルの高音質なので、取材メモの音声でここまでやる必要はない。しかしMPM-1000Uのようなスタジオマイクではなく、指向性の高いガンマイクなどなら、取材にも有効な使い方ができるかも知れない。このあたりの組み合わせは今後も模索していく価値がありそうだ。

 このように筆者はいくつかの外付けマイクを試してはいるが、iPhone内蔵マイクもとくに音質が悪いわけではなく、場面によっては十分に使えると思っている。しかし、内蔵マイクは指向性がなく、キーボードの打鍵音など、周囲の騒音を拾いやすかったりするので、筆者はなるべく前述のiQ7かWT01を使うようにしている。

 iPhoneに外付けマイクをつなぐというのは、筆者のように仕事で使うだけでなく、趣味でも活躍する使い方でもあると思う。楽器演奏や「歌い手」、環境音収録(いわゆる生録)などの趣味でも、ボイスレコーダーを使うよりスマホやタブレットを使えば便利なことも少なくない。音質自体は高級なレコーダーに及ばないかも知れないが、スマホやタブレットなら収録した音声をその場で編集し、共有することだってできる。そうした「音」の趣味をお持ちの方は、外付けマイクなどの機材を整え、iPhoneを「聴く」だけでなく「録る」にも使ってみてはいかがだろうか。



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