2018年2月28日水曜日

ノキアと独ボーダーフォン、2019年の月面探査で4Gネットワーク構築へ

 テック企業が「ムーンショット」(月ロケット打ち上げ)という表現を用いるときは通常、比喩的に「壮大な挑戦」の意味で使われている。

 だが、Nokiaが現地時間2月27日に明らかにした計画は、Vodafoneのドイツ法人と提携し、4Gモバイルデータネットワークを(本物の)月面に構築するというものだ。

2019年の月面探査に向け、Vodafoneドイツ法人とNokiaが4Gネットワークを月面に構築する。

提供:Dylan O'Donnell

 実現すれば史上初となる月面ネットワークの目的は、ドイツのベルリンに本拠を置くPTScientistsが2019年に実施する月面探査を支援することだ。PTScientistsは、Vodafoneのドイツ法人やAudiと提携して、民間資金による月面探査を目指している。探査機は2019年、SpaceXの「Falcon 9」ロケットに搭載され、フロリダ州ケープカナベラルの空軍基地から打ち上げられる予定だ。

 このネットワークは、Audi製の4輪駆動式月面探査機2台と基地局を結び、互いに通信したり科学データや高精細動画をやり取りしたりできるようにする。Nokiaは、子会社のNokia Bell Labsを通じて、宇宙空間で利用できる「Ultra Compact Network」を開発する予定だ。Nokiaなどによると、この機器の重さは1kg未満になるという。

 Audiの月面探査機は、米航空宇宙局(NASA)による1972年の最後の月面着陸ミッション「Apollo 17」で宇宙飛行士が運転した月面車を調査する予定だ。

 PTScientistsを創業した最高経営責任者(CEO)のRobert Bohme氏は、声明の中で次のように述べた。「人類が地球というゆりかごを離れるためには、われわれは故郷の惑星から離れた場所にインフラを構築することが必要になる」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。



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